2013年4月1日月曜日

パンのミミはかっこいいのだ!

某所、畑の擁壁です。
なんだか不思議な擁壁ですが、
ちょっとそこいらじゃみかけません。
 
実はこれ、黒御影石の擁壁なのです。
 
黒御影石といったら
そう、お墓の石がすぐに頭に浮かびます。
 
磨かれる前はこんな感じなんですね。
 
 
「これと同じ物を作れと言われてもまず造れないよ」
と造った本人が言っています。
仮に造れたとしても、とんでもない金額になるでしょう。
 
なにせ黒御影ですから・・・
 
でもこの擁壁になった黒御影石たちは
商品になれなかった石達なんです。
 
たとえるなら、
サンドイッチを作るときに
切り落とされたパンのミミなんですね。
 
長い月日のうちに沢山になった
パンのミミたちがこうして
生まれ変わっているのが
妙に心をクスグルというか
いいなぁ
と思ってしまいます。

 
これは用水路になった
黒御影石です。
 
黒御影石と聞く前に
「このフタ、なんだかいいなぁ」
と言うのが私の第一印象。
 
これなんですか?と聞かなければ
今回、この擁壁をみることは無かったわけで、
モノが持つパワーっていうのは
人間だれでも敏感に感じていると言うことです。
 
石屋さんだからできること、遊び心というか、
こんなに茶目っ気沢山の言わば作品を残している
ところがかっこいい。
 
「使える物があったら何でも使っていいよ」
と嬉しい言葉も頂いて、
どんな面白い仕事ができるか楽しみになりました。
 
まずは、石屋さんの工場に行って
現地調査から始めよう!
 

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