2012年12月21日金曜日

キツツキと穴補修とフクロウと・・・

 
ここ八ヶ岳は自然が溢れています。
動物にも植物にも沢山出会うことができます。
別荘をお持ちの方達は
そんな八ヶ岳が大好きでやってくるのですが、
たまに自然にイタズラされてしまうことがあります。
 
その代表例が今回のご相談、キツツキ穴の被害です。
 
 


 
軒天井にあけられた穴は全部で6ヶ所。
オーナーご自身もネットを張ったり等の対策を
講じてきたわけですが、
キツツキはかなり手強い相手だったようです。
 
今回は軒天井の補修に合わせて
新たなキツツキ対策をご依頼頂きました。
 

最初に軒天井の修復です。
今回は部分補修ということで、ご依頼いただきました。
なるべく継ぎ目が目立たないように処理していきます。
 
そして対策ですが、
まず、キツツキの習性を良く理解しないといけないのです。
私も10年近くキツツキ被害の相談を受けてきた中で
良くわかっているのは彼らはとても頭が良いということです。
 
穴をあける理由の中に「縄張りの確保」が良くあげられます。
繁殖期を向かえると、この行動が活発になるのですが、
実際、真冬以外での穴あけ行動は頻繁に見受けられます。
冬場はもっぱらエサ探しで忙しいようですね。
 
対策第一弾としてキツツキの天敵、フクロウにご協力頂きます。
 

フクロウブラザーズ登場!とてもリアルな置物です。
フクロウは猛禽類、小動物たちにとっては
とても怖い存在です。
 
ご存じの方も多いと思いますが、
スズメ、カラス、など田畑の鳥対策で見かける
◎マークが特徴の風船などは
この猛禽類の目をデフォルメしてるんです。
CD版を下げている方もいますがも同じ考え方です。
 
キツツキが建物に穴をあける場所はだいたい決まっています。
高さ、とまる条件等をもとに
ベストな場所へフクロウを取付けします。
 


設置が完了しました。
ただ、これだけで安心はできません。
キツツキは大変頭が良いです。
過去にも何度も経験しましたが、
このフクロウが偽物だとわかったらまたやってくるんです。
 
今回は穴の開いた位置が一定条件だったので
キツツキのあけやすい場所を特定しやすく、
2次的な対策として鳥がいやがるようにヒモを張りました。
 
画像では殆どみえませんが、キツツキが
止まりやすいところにヒモが張ってあります。
たぶん驚くでしょうね!
 
エリアの景観も考慮して「なるべく目立たないような対策を」
というご要望を踏まえ、実験的な内容も含め
オーナー様には提案を快くご理解いただきました。
本当にありがたいことです。
 
しかし、キツツキに対しての万全な対策というのは
今のところありません。
今後も対策の研究をしていきたいと思います。

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 



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