2013年3月1日金曜日

「さしがね」

地味だけど格好いい道具
 
動物の中で、唯一人間だけが
90度を作り出すことができる生き物です。
 
90度に囲まれた空間で長い時間を過ごしている
ことを意識したことがあるでしょうか?
よくよく考えると不思議だなぁと思います。
 
角度を作る技術、特に匠たちのにとっては
この道具が無ければ仕事が成り立たないのです。
 
今日、の道具は「さしがね
 
 
差し金、尺がね、指しがね、色々な読み方があるようでが
一般的には「定規」と言われることが多いのではないでしょうか。
プロの間では「さしがね」か「かねじゃく」と言われています。
 
これ一つで勾配や矩(カネ、いわゆる90度です)を出したり、
寸法を印していきます。
これを使ってアール(いわゆるカーブです)
を出している大工さんもいました。
堅そうにに見えて、結構まがるんです。
 
ノコギリやノミなどの花形スターが活躍する前の
段取り役、裏方さんのような存在。
 
この「さしがね」を使って
現場で実寸(1分の1スケール)を書いていく大工さんは
めちゃくちゃ格好いいのです!!
 
さしがね」の技術は奥が深く、
全ての使い方を熟知するのは大変なようです。
 
地味だけど、建築ではなくてはならない道具
身近でこんな人ががいたら絶対にカッコイイ存在。
さしがね」でした。
 
 


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